经典日本文学中的日语听力讲解(二)
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ふっと僕は学校の友達の持っている西洋絵具を思い出しました。 その友達はやはり西洋人で、しかも僕より二つくらい年が上でしたから、背は見上げるように大きい子でした。 ジムというその子の持っている絵具は舶来の上等のもので、軽い木の箱の中に、十二色の絵具が小さな墨のように四角な形にかためられて、二列に並んでいました。 どの色も美しかったが、とりわけて藍と洋紅とはびっくりするほど美しいものでした。 ジムは僕より背が高いくせに、絵はずっと下手でした。 それでもその絵具を塗ると、下手な絵さえがなんだか見ちがえるように美しく見えるのです。 僕はいつでもそれを羨しいと思っていました。 あんな絵具さえあれば僕だって海の景色を本当に海に見えるように描いて見せるのになあと、自分の悪い絵具を恨みながら考えました。 そうしたら、その日からジムの絵具がほしくってほしくってたまらなくなりました。 けれども僕はなんだか臆病になってパパにもママにも買ってくださいと願う気になれないので、毎日その絵具のことを心の中で思いつづけるばかりで幾日か日がたちました。
忽然想起了学校朋友拿着的外国颜料。 那个朋友当然是外国人,而且比我大两岁,是个个子很高我得仰视的大孩子。 叫吉姆,他拿的颜料是进口的高级货,轻巧的木箱里有十二色的颜料,很小的墨样的四角形硬硬的,摆了两列。 哪个颜色都很美,蓝色很红色特别的美。 吉姆明明比我高大,但是画画不是强项。 即使那样图了那个颜料的话,不好的画也看起来变得美了。 我总是很羡慕。 只要有那个颜料,我就可以画出真正的海的样子了,觉得恨自己的颜料。 就这样,从那天起就想要吉姆的颜料想得不得了。 但是我又胆小没有勇气和爸爸妈妈说给我买,就这样每天心里想着那个颜料,日子就这么过去了。
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